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集客・見える化 業務改善コラム

新記事を書く前に、検索されている記事を直す ——サーチコンソールの検索語データを使った記事改善の始め方

業務改善コラム / 集客・見える化 / 読了目安:約8分

「記事、もっと増やさなあかんですよね」。相談でよく言われる一言です。私も前はそう思って、ひたすら書き足していました。
でもある日サーチコンソールの画面をちゃんと見たら、すでに公開している記事の中に、あと少しで検索1ページ目に来られるものが埋まっているのに気づいて。Googleサーチコンソール(Googleが提供する、自分のサイトが何の検索語で何位に出ているか分かる無料ツール)の検索語データを使った改良は、新記事を書くより少ない手間で訪問者を増やせるやり方やと思ってます。

新記事を量産する前に確認すること

検索から人を集める記事づくりの王道は「有益な記事を継続的に公開する」こと。それ自体は間違ってないと思います。ただ、私がずっと見落としていたのがすでに公開している記事の改良でした。

私が運営するECブランドのサイトでは、Googleサーチコンソール(以下、サーチコンソール)の検索語データを定期的に確認して、既存記事の改良を多めにしつつ、新規記事と組み合わせて公開する流れにしています。直近でも「サーチコンソールのデータ起点の改良・第3弾」として、既存記事の改善と新記事の追加を同時にやりました。

この記事では、その考え方と手順をそのまま書きます。Webサイトを持っている事業者なら、業種は関係なく同じ発想でやれると思います。

「もう少し」な記事の見つけ方

サーチコンソールの「検索パフォーマンス」の画面を開くと、どの検索語で自分のページが表示されたか、何回クリックされたか、平均掲載順位は何位かを確認できます。

私が真っ先に見るのは「表示回数はあるのに、クリックがほとんどない記事」です。検索結果の2ページ目(掲載順位11〜20位)にあるページは、検索した人のほとんどがたどり着きません。ただ、そこに表示されているということは、Googleはすでに「このページは関連性がある」と判断しているわけで。

つまり、あと少し内容を足せば1ページ目に上がれるかもしれない。私はこの帯を「取りこぼしの帯」と呼んでいます。1ページ目に来るとクリック率が数倍になることが多いので、かけた手間に対する効果がいちばん大きい場所やと思ってます。

参考:検索結果1位のクリック率は平均25〜30%程度と言われています。2ページ目(11〜20位)は1%を切ることが大半です。同じ記事でも、順位が変わるだけでアクセス数は大きく変わります。

改善対象の絞り込み方

サーチコンソールの検索パフォーマンスの画面で、次の条件で絞り込みます。

  • 掲載順位:11〜30位(2〜3ページ目)
  • 表示回数:直近3ヶ月で100回以上
  • 期間:直近3ヶ月程度(一時的な流行の影響を除くため)

この条件を満たす記事の中から、直すのに手間がかからない順に手をつけます。手間がかからない記事とは、検索語と記事の内容がすでに近いものです。

判断は難しくないです。対象の検索語をGoogleで実際に検索して、上位に出ている記事を2〜3本読む。自分の記事と比べて「この情報が足りない」「ここの説明が薄い」がすぐ見つかれば、直す価値があります。逆に、上位記事と全然違うテーマやったら、その検索語で上位を狙うのは難しいと判断して後回しにしています。

実際に何を変えるのか

私がやっているのは、だいたいこの3つです。

  • 検索結果に出る記事の題名(タイトルタグ)と記事の大見出しを、検索語に寄せる:自分の記事タイトルに検索された言葉が入っていなければ、まずここを直します。
  • その検索語の裏にある「問い」への回答を本文に追加する:検索する人が何に困ってるのかを考えて、それに直接答える段落を足します。
  • 見出しの並びを整理する:上位記事が答えている「問いの組み立て」に合わせて、中見出し・小見出しの順番や細かさを見直します。
注意点:既存の内容は削らないようにしています。すでにGoogleに評価されている文章を壊すと、一時的に順位が下がることがあるので。「不足を補う」という発想で書き足すのが基本やと思ってます。

あと、改良してすぐ順位が上がることはほぼないです。Googleの巡回プログラムがページを見直して再評価するまで数週間かかることが多いので、私は改良した日付を表計算ソフトに残して、1ヶ月後に効果を見にいくようにしています。それだけで判断材料が積み上がっていきます。

繰り返せる仕組みにする

これを「1回きりの作業」で終わらせへんのが、いちばん大事やと思ってます。私の場合は「第1弾」「第2弾」「第3弾」と、まとめて直す回を続けています。

なぜ繰り返すのかというと、検索される言葉の流行は変わるし、競合記事も更新され続けるからです。一度改良した記事でも、半年後にはまた直すところが出てきます。定期的にサーチコンソールのデータを見て、取りこぼしの帯に入ってきた記事を順番に直す——これを月1〜2回の頻度で回すと、新記事を書き続けるだけのやり方より、同じ手間で訪問者が増えていく感触があります。

目安となる比率:私が落ち着いたのは「改良3:新規1」の割合です。サイトを立ち上げたばかりで記事数が少ない時期は新規を増やして、記事数が増えてきたら改良の比重を上げていく。そのくらいの感覚でやっています。

データの読み方に落とし穴がある

最後にもう一点だけ。数字は「どう見るか」によって意味が変わるという話です。

私の失敗を先に書きます。お客様の声を集計して表示するページで、累計の回答者数を載せていました。あるとき使っていたサービスを別のものに移したら、以前の仕組みで貯めたデータが画面に出なくなって、移行後の数字だけが表示される状態になっていた。気づいて直すまで、実態よりだいぶ少ない数字をずっと公開してました。笑

サーチコンソールでも同じことが起きます。期間を変える、パソコンやスマホなど端末の種類で絞り込む、クリック数だけ見て表示回数を見ない——こういう見方の違いで、「問題ない」と「伸びていない」という真逆の結論が出ます。だから私は、比較する条件を揃えることと、複数の数字を組み合わせて見ることを決めごとにしています。数字が出てきたときに「これは何と比べた数字なんやろ」と先に一回止まるだけで、判断はだいぶ変わると思います。

自社サイトの検索対策、どこから手をつければいいか迷ったら

「うちのサイトで同じことをやるならどうしたらええんやろ」。同じことで迷ってる人がいたら、どの記事から直すかを一緒に洗い出すところから話しましょう。LINEでメッセージを送るだけで大丈夫です。資料も事前予約もいりません。

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