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紹介でしか“取れない”会社が、なぜSNSをやり始めたのか。

―― 小さい会社の、正直な集客のかたち ――

正直に言うと、うちは「紹介」からしか成約が取れません。小さい会社なので、広告を打ちまくる体力も、名前で選ばれる知名度もない。 そんなヤシノミが、最近になってSNSとブログを始めました。なぜ、いま発信なのか。まずは、その背景から正直に書きます。

なぜ、いまこのタイミングなのか

理由は大きく2つあります。ひとつは、「PCに張り付いた社長」になっている自分に気づいたこと。

ここ数年、自社ブランドの業務や従業員、会社のことに向き合いすぎて、気づけば1週間のうちほとんど外に出ていない——一日中PCに張り付いている社長になっていました。正直、これは経営者として良くない状態だと思っています。

物販ブランドのCHO-JUも、昨年10月にローンチした香水ブランドのCOLLEGRANCEも、おかげさまで日々のオペレーションはスタッフである程度回るようになってきました。でも、まだまだ伸ばしたい。そこで気づいたのは、それを伸ばすにも、会社の席でPCをカタカタやっているだけでは伸びない、ということでした。

それよりも、外に出て関連する事業をやっている方の悩みを直接聞くほうが、ずっと学びが大きい。人の課題に向き合うなかで「これは、どの事業にも通じる本質だな」という部分が掴めて、それが巡り巡って、自分の事業にも活きてくるからです。

だからまずは、もう少し身軽に動ける自分を“商品”として外に出す——その「外に出る仕組み」をつくろう、と思い立ちました。それが、いまです。

もうひとつは、「これ、人の役に立てるんじゃないか」と思えたこと

数字の見える化、自動化、課題の解き方——こういうことは、会社員時代から当たり前にやってきたことでした。それを自分の小さな会社(スモールビジネス)の立ち上げや運営でも続けてきて、気づけば周りから「それ、うちもやってほしい」「どうやってるの」と頼られたり、ありがたいことに褒めてもらう機会が増えていました。 自分では普通だと思ってやってきたことが、誰かの困りごとを軽くするらしい。その積み重ねが、発信を始めた一番の入口です。

それでも、うちは紹介でしか“取れない”

とはいえ、発信を始めても、成約のかたちは変わりません。広告で一気に集めることも、知名度で指名されることも、今のうちにはできない。だからお客様は、基本的に紹介・人脈から来ます。強がりではなく、ただの事実です。

ただ、これはむしろ好都合だと思っています。紹介は「信頼ごと」やってくるからです。ゼロから信用を作るより、すでに信頼している人が橋渡しをしてくれるほうが、いい仕事に集中できます。

でも、紹介されても“信頼”がなければ進まない

ここに落とし穴があります。紹介された人の頭にあるのは、結局「この人、本当に信頼できるのかな?」です。

会う前に、その人に関する情報が何もなかったら——どれだけ友人の紹介でも、大事な数字やお店を任せようとは思えません。紹介は入口を作るだけで、最後は「信頼できるか」の関門を越えないと前に進まないのです。ここが、いちばん大事な分岐点になります。

図にすると、こうなる

うちの集客は、こういう構造です。成約ルートは「紹介」一本。そしてSNS・ブログは、その関門に“信頼”を下から注ぎ込む土台として働きます。

紹介・人脈 会いに行く 見込み客と出会う 温度はまだ不明 信頼できる? 最大の関門 相談 → 伴走支援 紹介からの成約 信頼を注ぐ 発信し続ける(SNS・ブログ) ① 信頼の補完 ― 人柄・考え方・実績が見える ② 自分の課題に、自分で気づいてもらう 紹介=唯一の成約ルート 発信=信頼の土台
成約は紹介の一本道。発信は売上を直接取りにいくのではなく、「信頼できる?」の関門を下から支える。

だから、SNS・ブログをやる

発信の役割は、フォロワーを集めることでも、そこから直接お客様を取ることでもありません。会う前に、信頼を積んでおくことです。具体的には2つ。

① 信頼の補完:人柄・考え方・これまでやってきたことが、会う前から見えている状態をつくる。

② 気づきを渡す:読んだ人が「これ、うちの話だ」と自分の課題に自分で気づけるようにする。

だから、発信の本当の指標は「フォロワー何人」や「バズったか」ではありません。紹介された人が、会う前に“この人なら大丈夫そう”と思えているか。それだけです。

売り込まないのは、そのため

この役割だから、発信で「買ってください」は言いません。言った瞬間に、信頼の補完ではなく“宣伝”になってしまうからです。情報提供と、等身大の人柄。それだけを淡々と続けます。気づいた人が、向こうから(あるいは紹介で)来てくれる——その流れをつくるのが、発信の仕事です。

まとめ:外で気づいてもらい、内で信頼ごと任される

小さい会社の戦い方として、これがいちばん地に足がついていると思っています。 外側(SNS・ブログ)で気づいてもらい、内側(紹介)で信頼ごと任される。 派手ではないけれど、嘘をつかずに長く続けられる。だから今日も、売り込まずに書いています。

…と、ここまで真面目に「うちは売り込みません、情報提供だけです」と書いてきたのですが。

ここで一度、正直になります。

よく考えると、これ——「売り込みません」という記事をわざわざ書いて公開している時点で、しっかり売り込んでいます。

「信頼を補完するため」と言っても、それ自体が信頼を得るための動きですし、「気づいてもらうため」というのも、気づいた人に来てほしいから書いているわけです。なんなら、この記事の上にも下にも「LINEで相談」のボタンが置いてあります。……はい、完全にやっています。

隠しても仕方がないので、認めます。やっています。

ただ、ひとつだけ言わせてください。それでも「買ってください」とは、一度も言っていません。 押すのではなく、見える場所に置いておくだけ。気になった方が、自分のタイミングで手を伸ばせるように。売り込むことと、開いておくこと——似ているようで、たぶんここがいちばん違います。

結局、小さい会社にできるのは、正直に書いて、あとは信頼してもらえるのを待つことくらいです。「これは自分でも矛盾しているな」と自分でツッコめること自体も含めて、ぜんぶ見てもらったうえで選んでもらえたら——それが、いちばん嬉しいです。

(というわけで、やはり売り込んではいない、ということで。)

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